海外の制汗剤(デオドラント)の安全性
海外の制汗剤(デオドラント)は、効果が高いものが多いのも特徴のひとつです。
理由は、日本人は、10人に1人の割合がワキガ体質と言われています。それに対して、黒人ワキガの確率は、100%、白人で70~90%と高くワキガ体質が多数派という現状です。
しかし、海外では、ワキガ体質が多数派という現状なので、ワキガ体質が当たり前だし、毎日ケアするのが当たり前の世の中です。
だから、やっぱり効果的な商品が多いのも特徴です。
だけど、説明書も日本語で書いていないし、不安という人もいるかと思います。
そして何より、心配なのが、安全性ですよね。
結論から言えば、商品と成分を見ればだいたい大丈夫そうです。
もし、子どもに使いたい場合などは、国内のものの方が安心かもしれませんね。
塩化アルミニウムは大丈夫なのか
海外のデオドラントによく使われているのが、「塩化アルミニウム」です。
日本でも、ワキガの治療に皮膚科に行くと処方される成分です。だけど、刺激が強い成分なので、注意が必要です。
そのの副作用は、どういったものが考えられるでしょうか?
- 肌のかゆみとかぶれ
- アルツハイマー(アルミニウム脳症)
- 乳がん
など言われています。
肌のかぶれなどは、でやすい副作用ですが、現段階でアルツハイマーや乳がんになる可能性は、低いと言えます。
順番に詳しくみていきましょう。
肌のかゆみとかぶれ
非常に強い成分なので、かゆみとかぶれが出る場合があります。
その理由は、塩化アルミニウムが汗腺をふさぐときに、汗と反応して延さんができるからなのです。
アルツハイマー(アルミニウム脳症)
アルミニウム脳症(認知症、アルツハイマー)アルミニウムが脳に付着して言語障害や精神病などが現れる疾患です。
通常人間は、腎臓の解毒機能により、ほぼアルミニウムを体外に排出しています。
注意したいのは、腎機能に何らかのトラブルがある人は、体内にアルミニウムが多くたまってしまうので、危険です。
WHOが設定した健康への悪影響が起きないとされる値は、「体重1kgで1週間あたり2mg」としています。
つまり、体重50kgなら1週間で100mgです。
制汗剤は、食べているわけでもないし、それほどの量を塗るわけではありません。
さらに、皮膚に塗ることで、アルミニウムの経皮吸収はなく、安全だというのが一般的です。
乳がんの危険性は?
色々調べてみたのですが、乳がんとの関連性は、疑われているだけで、現時点で十分なエビデンスを見つけることができませんでした。
ただ、アメリカのがん協会によると制汗剤が
これが身体に入り乳房細胞に到達する発癌物質(癌を引き起こす物質)の主要な供給源であるとは考えにくい。
引用:https://www.cancer.org/cancer/cancer-causes/antiperspirants-and-breast-cancer-risk.html
としているのです。

一番注意が必要な成分は、トリクロサン
実は、海外ものが平気でも日本で危険な成分が使われているいる例もあります。その代表が「トリクロサン」です。
平成28年9月30日に厚生労働省が発表した内容が書きです。
米国食品医薬品局(FDA)がトリクロサンなど19成分を含有する抗菌石けんに対して、今後販売停止の措置をとることを表明しました。
これを受けて、日本でも、1年以内にトリクロサンなどの成分を含有しない製品への切り替えるか、販売停止に取り組むように要請したのです。
この成分ワキガの制汗剤にも使われていた成分です。
厚生労働省は、今のところ健康被害は確認されていないが、国際社会と協調して対応する必要がある」としています。
副作用としては、肝硬変や肝細胞がんが発症しやすくなる。そう、発がん性物質と指摘されたのです。

海外の制汗剤(デオドラント)の注意点
香料が強いものが多いのがポイントです。
制汗剤を使う場合は、シャワーを浴びるなど必ず汗を流してからがベスト。
体臭と香料のニオイが混じるととんでもない悪臭を発生させるからです。
日本人のワキガ体質には、ニオイでごまかすよりも、無香料がおすすめ。
なぜなら、日本人は、無臭を好む傾向にあるからです。
また、ニオイに敏感な日本人は、海外のデオドラントのニオイを嗅ぎ慣れていないので、くさいと感じるからです。

ピタ子のおさらい

結論から言えば、商品と成分を見ればだいたい大丈夫そうです。
もし、子どもに使いたい場合などは、国内のものの方が安心かもしれませんね。