
ワキガだけど、どんな治療があるのでしょうか。
ワキガの相談は、まずは皮膚科
まず、ワキガの治療は、皮膚科や整形外科、美容外科などで行われます。ワキガの相談が初めての場合は、皮膚科に行くといいでしょう。
そして、問診や診断の結果、設備不足などで対応できない場合は、他の医療機関を紹介してくれます。
自分でワキガと思っていても、においに過敏になりすぎて実際は、手術するまでもない人も多いそうです。
もし、あなたがバイトもしていない未成年の場合は、親御さんの援助なくして治療はできないと思います。まずは、親に相談しましょう。
また、未成年の場合は、汗腺の発達が完全ではないので、再発するリスクが高くなるようです。
ワキガは、遺伝です。親御さんが、すばらしいワキガのための知識をもっているかもしれません。怖がらず相談してみましょう。
ワキガの治療って保険がきくかどうか
ワキガで病院に行くと、保険適用になる場合があります。
ワキガで保険が適用されるのは、
- 保険診療を認めている病院のとき
- 保険適用が認められた手術のとき
また、病院(クリニック)によっては、治療や手術を自由診療としている場合もあります。
絶対に保険適用ではないことを覚えておきましょう。
また、美容外科や美容クリニックは、美容目的の治療になるので、自由診療のケースがほとんどです。
保険診療で、治療や手術を希望する場合は、あらかじめホームページを確認したり、電話で問い合わせて料金を確認しておきましょう。
ワキガの治療ってどんなものがあるの?
- 塗り薬、飲み薬(軽度)
- ワキガの手術(中度~重度)
- 制汗剤などを上手に使う
それでは、順番にみていきましょう。
1塗り薬、飲み薬で改善出来る人
臭いのレベルに合わせた治療になります。
軽度だと皮膚科に行くと薬を処方され様子見と言われることがあります。その後、臭いが続くようだと手術になったりします。処方される薬は、主に2つです。
塩化アルミニウム液
塩化アルミニウム液は、日本皮膚科学会のガイドラインでも、腋窩(えきか:ワキの下のこと)への有効性がみとめられています。
ワキガの治療では、20~30%の濃度の溶液が使われています。皮膚科でも処方してもらえます。
アルミニウムイオンが汗腺の細胞膜に作用して分泌を抑えます。
デメリット 効果が表れるまで、数日かかる。肌の弱い人は、ヒリヒリとかゆみを感じる場合があるということです。
オドジェルミンNEOやデトランスαなども塩化アルミニウムが主成分です。
臭化プロバンテリン(プロバンサイン)
保険適用がみとめられている抗コリン剤という種類の薬です。主に、汗の分泌を抑えるので、ワキガの人も汗が抑えられれば臭いも抑えられます。
しかし副作用があって、口、目、のどの渇き、尿の出が悪くなるので、継続的には服用しない方がいいとされています。

ボトックス注射※保険適用可の場合有
ボツリヌス菌の毒をワキの下に注射する方法。
1回の注射で、半年~1年程度効果が続きます。
エクリン汗腺の活動を抑えるので、多汗症にとくに有効です。ワキガの人も汗の量を減らせるので、全く効果がないというわけではありませんが、重度のワキガには効果が薄いです。
費用目安 5~10万
ワキガの手術
ワキガ手術には、下記のようなものがあります。
剪除法(せんじょほう)(直視下手術)※保険適用可の場合有
今のところ、最も一般的な手術です。(保険適用になる場合があります。ただし、医療機関によって、対応や金額も様々なので、事前に確認が必要です。
ワキの下を切開して裏返して、医師の目視でアポクリン線をひとつずつ取り除いていく方法。場合によっては、入院、通院の必要あり)
デメリットは、傷跡が1~2本残る。傷口が落ち着くまで約1週間圧迫ガーゼをあてて過ごすので、仕事に支障がでたり、周囲にばれやすい。また、医師の技量に左右されやすい点です。
費用目安 25~40万
保険適用で5万円前後
吸引法(非直視下手術)
この手術は、医師がアポクリン線を確認しながらとるのではなく、機械でとっていきます。
ダイエット目的の脂肪吸引の技術を応用していて、わきの下に小さなメスを入れて、そこからカニューレという吸引器でかき取りながら吸引していきます。すべてアポクリン線を除去することは難しいようですが、傷跡がほとんどできず短時間でできるのがメリットです。術後1週間で軽い運動ができます。
わき毛が減らないので、男性にはメリットかもしれません。
1皮下組織吸引法や超音波吸引法
デメリットは、アポクリン線の完全に除去できないことが多い。重度の人には、効果がうすい。保険がきかない。
所要時間 30分
費用目安 15~30万
皮下組織削除法(非直視下手術)
イナバ式皮下組織削除法とも呼ばれています。
はさみのような形のキューレットにローラーが付いた器具を使います。メリットは、汗腺を均一に取り除けて、傷跡が小さいことです。エクリン汗腺も取り除けます。つまり、多汗症にも効果があります。
デメリットは、回復に時間がかかる。(スポーツができるまで約2週間)、皮膚の硬化や色素新着が目立つことです。
固定は、1週間程度かかります。
費用目安 25~35万

ワキガの手術以外の方法
このメリットは、傷跡が目立ちにくい、普通の生活ができるのが魅力です。
ただ、保険適用がないので、費用がかさみます。
主に、美容外科や形成外科で治療できます。
電気凝固法
ワキの毛穴やワキのシワに沿って、電気針を刺し、そこに高周波電流を流して、ワキの脱毛、アポクリン線と皮脂腺の破壊を行う方法。わき毛もなくなります。
デメリット やけどしたり、ワキが黒ずむ場合がある。軽度の方向け。
費用目安 10万~
マイクロ波を利用したワキガ治療
ミラドライは、切らない多汗症とワキガの治療法です。マイクロ波を照射して、汗腺を壊します。もちろん傷跡も残らなく、ダウンタイムも抑えることができます。1週間はゆっくりできると安心です。
デメリット 保険は、使えません。
費用目安 30~40万
レーザー光線を利用したワキガ治療
レーザーデオドラント
費用目安 8~15万

手術やその他の治療効果は、半永久的ですが、100%除去できることはないようね。
生活習慣や食事などによる継続的なワキガ対策は、必要そう
。
5制汗剤でワキガケア
制汗剤は、形状で5つのタイプがあります。
- スプレータイプ
- ロールオンタイプ
- クリームタイプ
- 固形タイプ
- ストーンタイプ
スプレータイプでワキガの人に効果的なものは、使ったことがないです。ただ、制汗剤ではなく、衣服の消臭するものは、スプレー式が一番便利です。
ネットを見ていると、クリームタイプが一番効くという方もいますが、そんな事はなく、形状で一概に決めつけるのはよくありません。
ロールオンより下の肌に密着させるタイプであれば、あとは成分ということになります。あとは、塗りやすさも重要です。
価格も数百円~数千円という価格帯です。
手軽に薬局やドラックストアーで買えるものから、少し高くなりますが通販で買えるものまで幅広いです。
ただ、ワキガで悩んでいるのなら通販で買えるものがいいです。
(私のおすすめの商品が近くの薬局で売っているなら、一番いいんですが・・・)
手術までは、考えていない人に一番試してほしいところです。

ピタ子のおさらい

ピタ子は、ニオイも嫌だけど、お金もかかるし手術が怖いわ・・・。
生活習慣や食生活に気をつかいながら、やっぱり制汗剤でケアするのが良いと思うの。デトランスαでまだいけるかもしれないっていう希望が出てきたしね。
もっと安くて、効果的な治療法があればいいのですが、手術となると金額もかかりますし、体に大きな負担がかかる事も事実です。
副作用や、傷が残ったりもします。そんなリスクもあるということも知識として理解したうえで、手術するのが良いと思います。